「歯並びを治したい」と思う人には、大きく分けて2通りの理由があります。ひとつは、見た目を変えたいという審美的な理由。口を開けて笑うことにどうしても抵抗が出てしまう。笑顔に自信が持てない。見た目を気にして我慢したり消極的になってしまったり。
もうひとつは、物をきちんと噛みたい、発音を良くしたいなどの機能的な理由。好きなものなのにちゃんと噛めなくて不満だったり、話していると言葉が聞き取りにくいと言われることがある。
このふたつの理由、どちらも大切な動機ではありますが、実は互いに関係していることなのです。
歯並びの状態は顔全体の印象に影響を与えると言われています。写真を撮るときに思わず口元を隠してしまったり、笑顔に自信が持てなかったり、人前に出るのがなんとなく嫌だったり、そんなストレスを感じる毎日を過ごしていると、自分でも気づかないうちに精神的に大きな負担になっていることが少なくありません。
さらに機能的な面から見ると、綺麗な歯並びがもたらすのは、きちんと物を噛めるようになることや、良い発音で話すことだけではないのです。
歯並びが悪いと、歯磨きがきちんと出来ずに虫歯や歯周病、口臭の原因となることがあります。また、噛み合わせが悪いと噛む時に顎や筋肉に力がバランス良くかからず、口が開きにくい、口を開けると痛い、顎の関節がゴキゴキと鳴る、などの不調が起こる場合があります。さらに肩こりや消化不良などに繋がる場合もあります。
ストレスフリーで健康的。最高の笑顔で、より充実した毎日を。美しい歯並びを手に入れたいと感じたときが、歯列矯正を始めるベストタイミングです。
コンプレックスを解消し自信あふれる自分へ
歯並びを気にする毎日を過ごしていると、いつの間にかそれがコンプレックスになってしまっている場合が少なくありません。
口元を気にすることなく、思い切り笑ったり会話を楽しんだりすることが出来ると、人と接する時に自信を持てるようになります。
口腔内の健康を保ちやすくなります
歯並びが悪いと歯と歯の間や、歯と歯肉の間などに歯ブラシが届きにくく、歯磨きが上手くいかなくて口腔内を衛生的に保ちにくいことがあります。
歯並びを整えることにより、歯ブラシがしっかりと届くようになって、虫歯や歯周病などにかかる可能性が低くなります。
良く噛んで食べられるようになります
歯が適切に噛み合っていない状態だと、力がうまく伝わらず食べ物をしっかりと噛むことが出来ません。
歯並びと噛み合わせを改善することでしっかりと噛むことが出来るようになります。
しっかりと噛むことで顎の骨にも刺激が伝わることになり、周囲の筋肉組織や骨組織の健康を保つことにも繋がります。
はっきりと発音できる
歯と歯の間に隙間があると空気が漏れてしまってハッキリと発音出来ないことがありますが、歯の隙間が無くなると発音しにくかった音も正しく発音出来るようになります。
8020運動
8020運動とは「満80歳で20本以上の自分の歯を残す」事を目標とするものです。歯列矯正では、ただ歯並びをキレイにするだけでなく、良い噛み合わせを保つ事により8020運動の実現において重要な役割を果たします。
顔のバランスが良くなる場合もあります
歯列矯正によって噛み合わせが正常な状態になることで顎のバランスが整い、ラインもスッキリとすることで、バランスの良い顔立ちになることもあります。
歯列矯正の種類は大きく分けてワイヤーを使用するものとマウスピースを使用するものがあります。
ワイヤー矯正
最も知られている矯正治療法で、歯列矯正といえばこの治療法のイメージを持たれる方が多いと思います。
ワイヤー矯正では、ブラケットと呼ばれる、歯に装着する装置を使って矯正治療を行っていきます。
一般的な金属ブラケットの他に、審美性が高いセラミック製やジルコニア製、プラスチック製などの透明・白色な素材を使用する審美ブラケット、ワイヤーとブラケットの摩擦力を軽減して痛みを抑えたセルフライゲーションブラケット、表側から見えないように歯の裏側に装着するリンガルブラケットがあります。
マウスピース型矯正装置
歯列矯正用のマウスピース(アライナー)を歯に装着することで歯を移動させるのがマウスピース矯正です。ワイヤーやブラケットを一切使いません。
マウスピース(アライナー)も透明に近いので、周囲の人に歯列矯正しているのが気付かれにくいという大きなメリットがあります。
歯並びの悩みはあるけど目立つ矯正治療には二の足を踏んでしまう・・・。
そんな患者様の声に応えるために矯正装置の開発は進んできました。中でも、「マウスピース型矯正装置」とリンガルブラケットを使用する「舌側矯正」といった、目立ちにくい矯正装置による治療に人気が集まっています。また、装置の厚さが1ミリ以下でとても薄いので、装着時の違和感や不快感などが少ないのも特徴です。
歯に透明なマウスピース型矯正装置を装着し、少しずつ歯を動かしていくことで、見た目を気にすることなく治療ができる装置です。
ワイヤーやブラケットのように金属を使用していないため、金属アレルギーの方でも安心して装着することができます。
従来の矯正装置とは異なり、自由に取り外すことができるため、食事やスポーツの際にも安心です。
カウンセリング
歯並びを丁寧にチェックして、治療装置の選択や治療期間はどのくらいかかるか、また費用の目安を詳しくご説明いたします。
精密検査
口腔内検査・レントゲン写真・精密な歯型・お顔や歯並びの写真など、必要な検査を行います。
虫歯・歯周病のチェックと治療
マウスピース(アライナー)を着ける前の準備として、虫歯や歯周病がある人はこの段階で治療を行います。
マウスピース矯正では、抜歯は極力行わない治療をご提案しております。
また、歯磨きの指導も行っていきます。
綿密な治療計画の立案
レントゲンや歯の模型などの検査結果を基にして、マウスピース矯正の核である「クリンチェック治療計画」と呼ばれる、3Dコンピューター画像を使用した治療開始から完了までのシミュレーションを行っていきます。
この段階で、ご自分の歯がどのように動いていくのかを、立体的なアニメーション画像で確認することが出来ます。
治療計画にご承認を頂くと、正確な矯正の期間と料金が決まります。
アライナーの発注・製造・受け取り
マウスピース型矯正装置の開発元である米国アラインテクノロジー社に歯型・治療計画・レントゲン写真などを発送してアライナー(マウスピース)の発注を行います。
アラインテクノロジー社の担当スタッフが患者様のデータを基にデジタル3Dの歯列を起こし、患者様一人ひとりに合わせたアライナー(マウスピース)を作製します。
治療に必要なアライナーの数は患者様によって異なりますが、平均して36個~48個のアライナー(マウスピース)が作製され、パッケージされて日本に送られてきます。
飲食や歯磨きの時間以外はアライナー(マウスピース)を装着するようにします。
治療期間は通常1年~3年程度です。
メンテナンス(保定)期間
前段階を終了しても、舌の癖などが原因で元の状態に戻ってしまうことがあります。
綺麗な歯並びを安定させるために、約1年~3年程度、保定装置(リテーナー)を着けます。
この期間は2ヶ月~6ヶ月に一度通院して頂き、噛み合わせや歯の状態をチェックします。
ドクターが安定したと判断したら治療は全て終了となります。