前歯が二列の悩み解決!原因と治療法を解説

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前歯が二列の悩み解決!原因と治療法を解説

前歯が二列に並んでいる。
鏡を見るたびに、その歯並びが気になってしまうことはありませんか。
笑顔を遠慮したり、写真撮影を避けたり。
そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか。
実は、この「前歯二列」は、見た目だけでなく、健康にも影響を及ぼす可能性があります。
この状態を改善する方法はあるのでしょうか。
そして、そもそもなぜ前歯が二列に並んでしまうのでしょうか。
今回は、前歯二列の原因と、その解決策を探ります。

前歯二列の原因とは?

顎の大きさの影響

顎の大きさと歯の大きさのバランスが崩れると、前歯が二列に並ぶ「二重歯列」になりやすいと言われています。
顎が小さく、歯が大きすぎる場合、歯が並ぶスペースが足りず、重なり合ってしまいます。
顎が小さい原因としては、遺伝的な要因や、幼少期の食生活(柔らかい食べ物を好むなど)が挙げられます。
日本人は欧米人に比べて顎が小さい傾向があるため、二重歯列になりやすいと言われています。

歯の大きさとの関係

顎の大きさに対して歯が大きすぎる場合も、二重歯列の原因となります。
歯の大きさは遺伝的な要因が大きく影響します。
親御さんが二重歯列であったり、歯が大きめな傾向がある場合は、お子さんも二重歯列になりやすい可能性があります。

乳歯の抜けるタイミング

乳歯が抜け落ちる時期と、永久歯が生えてくる時期のずれも、二重歯列の原因となります。
乳歯が予定よりも遅く抜けないまま永久歯が生えてくると、永久歯が乳歯の後ろに並んでしまうことがあります。
また、逆に乳歯が早く抜けてしまうと、周りの歯が空いたスペースに移動し、永久歯が生えるスペースが狭くなってしまうため、二重歯列になる可能性があります。

生活習慣の影響

指しゃぶりや、舌を歯に押し当てる癖、口呼吸などは、歯並びに悪影響を与えます。
これらの癖は、歯や顎の骨の成長に影響を与え、歯が正常な位置に生えてくるのを妨げ、二重歯列を引き起こす可能性があります。
特に幼少期からの習慣は、歯並びに大きな影響を与えやすいです。

前歯二列のリスクと対策

虫歯と歯周病へのリスク

歯が重なり合っていると、歯と歯の間を丁寧に磨くことが難しく、磨き残しが発生しやすくなります。
その結果、歯垢や食べカスが蓄積し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどを活用し、丁寧に歯磨きをすることが重要です。
また、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることもおすすめです。

噛み合わせの悪化

二重歯列は、上下の歯の噛み合わせが悪くなる原因となります。
噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかり噛み砕くことができず、消化不良や顎への負担増加につながります。
また、滑舌が悪くなったり、発音が不明瞭になる可能性もあります。

顎関節症の可能性

噛み合わせの悪化は、顎関節症のリスクを高めます。
顎関節症は、顎の関節やその周囲の筋肉に痛みや炎症が起こる疾患です。
口が開けにくい、顎が痛い、顎に音がするなどの症状が現れます。
早めの治療が重要です。

見た目のコンプレックス

前歯の二重歯列は、見た目のコンプレックスにつながることがあります。
笑顔を控えたり、口元を隠したりするようになり、コミュニケーションに支障をきたす可能性も考えられます。

日常生活での予防策

・指しゃぶりや舌の癖、口呼吸などの悪習慣を改善する。

・正しい姿勢を意識する。

・バランスの良い食事を摂る。

・定期的に歯科医院で検診を受ける。

前歯二列の治療法と選び方

矯正治療の種類

二重歯列の治療には、主に矯正治療が用いられます。
矯正治療には、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、部分矯正などがあります。
ワイヤー矯正は、歯にブラケットと呼ばれる小さな装置を装着し、ワイヤーで歯を動かす方法です。
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを装着して歯を動かす方法で、目立ちにくいのが特徴です。
部分矯正は、歯並びの一部だけを矯正する方法です。
どの方法が適切かは、歯並びの状態や、患者の希望などを考慮して歯科医師と相談して決定します。

口腔筋機能療法

口腔筋機能療法(MFT)は、舌や口の周りの筋肉の機能を高めることで、歯並びを改善する方法です。
舌の正しい位置や、唇の閉じ方などをトレーニングすることで、歯並びの悪化を防ぎ、改善を促すことができます。

歯科医院選びのポイント

・経験豊富な矯正専門医がいるか
・治療計画の説明が分かりやすいか
・費用や治療期間について明確に説明してくれるか
・患者の意見を尊重してくれるか

まとめ

前歯二列は、顎の大きさ、歯の大きさ、乳歯の抜けるタイミング、生活習慣など、様々な要因が複雑に絡み合って起こります。
放置すると、虫歯や歯周病、噛み合わせの悪化、顎関節症、そして見た目のコンプレックスなど、様々なリスクを伴います。
しかし、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、部分矯正などの矯正治療や、口腔筋機能療法によって改善が可能です。
治療法を選ぶ際には、歯科医師と十分に相談し、自分の状態に合った治療法を選択することが重要です。
そして、日頃から正しい歯磨きや生活習慣を心がけることで、歯並びの悪化を防ぐこともできます。
早めの相談と適切なケアで、自信に満ちた笑顔を取り戻しましょう。

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