矯正中の口内炎とは?慣れるために原因と対策を知ろう!

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矯正中の口内炎とは?慣れるために原因と対策を知ろう!

矯正治療を始めると、歯の痛みだけでなく、口内炎に悩まされる方も少なくないでしょう。
口の中が常に荒れていると、食事も会話も辛く、治療へのモチベーションも下がってしまいます。
今回は、矯正治療中の口内炎の原因、症状、そして何より「慣れる」ための具体的なステップと対処法を分かりやすくご紹介します。
安心して矯正治療を進めていただけるよう、具体的なアドバイスを盛り込んでいますので、ぜひ最後までお読みください。

矯正による口内炎の原因と種類

矯正装置が原因のカタル性口内炎

矯正装置が頬や唇、舌などに触れることで、粘膜が傷つき炎症を起こすのがカタル性口内炎です。
特に矯正開始直後の1~2週間は、装置に慣れていないため、口内炎ができやすい傾向があります。
症状としては、炎症の境目がはっきりしない、粘膜が赤く腫れる、ザラザラする、水ぶくれができる、唾液が増えるなどがあります。
痛みやしみる感じ、口臭なども伴う場合があります。
多くの場合、1~2週間で自然治癒しますが、症状が強い場合は歯科医院を受診しましょう。

免疫力低下が原因のアフタ性口内炎

ストレス、睡眠不足、栄養不足などによって免疫力が低下すると、アフタ性口内炎が発生しやすくなります。
矯正治療中の痛みや食事制限、生活リズムの変化は、免疫力低下の原因となる可能性があります。
アフタ性口内炎は、境界がはっきりとした、直径3~7mm程度の丸い潰瘍が特徴です。
痛みを伴う場合が多く、熱いものや刺激物で痛みが強まります。
通常1~2週間で治癒しますが、重症化することもあります。
バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレス軽減を心がけましょう。

その他(アレルギー性口内炎、カンジダ性口内炎、ウイルス性口内炎)

矯正装置の金属アレルギーによってアレルギー性口内炎が起こる場合があります。
金属が触れている部分が赤く腫れ、かゆみなどを伴うこともあります。
また、口腔内の衛生状態が悪いと、カンジダ菌が増殖してカンジダ性口内炎になる可能性があります。
白い膜のようなものができ、痛みを伴う場合もあります。
さらに、ヘルペスウイルスなどの感染によってウイルス性口内炎になることもあります。
水ぶくれができ、激しい痛みを伴う場合があります。
これらの口内炎は、専門医の診察と適切な治療が必要です。

口内炎に慣れるためのステップと対処法

初期の痛みと対処法 ワックスの活用法

矯正開始時は、装置が粘膜に当たり痛みを感じることがあります。
この痛みを軽減するために、矯正用ワックスが有効です。
ワックスを装置に貼ることで、粘膜への摩擦を減らし、痛みを和らげることができます。
ワックスは歯科医院でもらえる場合もありますが、市販品も入手可能です。
しかし、ワックスはあくまで応急処置です。
症状が改善しない場合は、歯科医院で装置の調整をしてもらいましょう。

口腔ケアの徹底と適切な歯磨き方法

矯正中は、装置のせいで磨き残しが発生しやすく、口腔内が不衛生になりがちです。
口内炎の予防・治療のためにも、丁寧な口腔ケアが重要です。
歯ブラシに加え、歯間ブラシやフロスなどを使い、歯と歯の隙間や装置の周囲を丁寧に磨きましょう。
刺激の少ない歯磨き粉を選び、優しく磨くことも大切です。

食事に気をつけるポイント

口内炎がある時は、辛いもの、酸っぱいもの、熱いもの、刺激の強い食べ物を避けることが大切です。
柔らかい食べ物を選び、よく噛んで食べるようにしましょう。
また、栄養バランスの良い食事を心がけ、ビタミンB群などの栄養素を十分に摂取することで、粘膜の修復を促します。

歯科医院での調整と相談の重要性

口内炎が治らない場合、または症状が強い場合は、すぐに歯科医院に相談しましょう。
歯科医師は、装置の調整や、必要に応じて薬の処方など適切な対応をしてくれます。
定期的な検診も、口内炎の予防に役立ちます。

矯正に慣れるまでの期間と心構え

矯正装置に慣れるまでには、個人差がありますが、一般的には1~3ヶ月程度かかると言われています。
最初は違和感や痛みを感じることが多く、口内炎もできやすいですが、徐々に慣れていきます。
焦らず、時間をかけて装置に慣れていきましょう。

口内炎の症状が改善しない場合の対処法

口内炎が長引く場合、または症状が悪化する場合は、自己判断で対処せず、必ず歯科医院を受診しましょう。
他の病気が隠れている可能性もあります。

まとめ

矯正治療中の口内炎は、装置の刺激や免疫力低下などが原因で発生します。
カタル性口内炎、アフタ性口内炎など、様々な種類があり、症状も様々です。
しかし、適切な対処法と予防策を行うことで、口内炎の痛みを軽減し、治療期間をスムーズに進めることが可能です。
ワックスの使用、丁寧な口腔ケア、刺激物の回避、歯科医院への相談など、具体的なステップを踏むことで、矯正装置に慣れ、口内炎に悩まされることなく、美しい歯並びを手に入れることができます。
早期の対処と適切なケアが、快適な矯正治療の鍵となります。

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