矯正治療中、突然のトラブルに遭遇することは誰しもあるかもしれません。
その一つに、アンカースクリューが取れてしまうという事態があります。
今回は、矯正治療中のアンカースクリューが外れてしまった際の対処法と、それを防ぐための予防策について、解説します。
アンカースクリューが取れた時の対処法
まずは落ち着いて!発見後の適切な行動
アンカースクリューが取れたことに気づいたら、まず慌てず落ち着きましょう。
焦って行動すると、かえって事態を悪化させる可能性があります。
まずは、外れたアンカースクリューと、周辺の状況を落ち着いて確認します。
外れたアンカースクリューは、清潔な容器に保管しておきましょう。
唾液や汚れが付着しないように注意し、万が一、誤って飲み込んでしまった場合は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。
歯科医院への連絡方法と注意点
アンカースクリューが取れた場合は、速やかに担当の歯科医院に連絡することが重要です。
電話連絡をする際には、いつ、どのようにアンカースクリューが取れたのかを詳しく伝えましょう。
また、痛みや出血があるかどうかも伝え、指示を仰ぎましょう。
緊急性の高いケースでは、早急に診察を受けられるように対応してもらえる可能性があります。
連絡の際は、落ち着いて状況を説明し、指示に従うことが大切です。
緊急時以外における対応
緊急時でない場合、例えば、週末や夜間など歯科医院が閉まっている時間帯にアンカースクリューが取れた場合は、清潔な容器に保管し、翌朝以降に歯科医院に連絡を取りましょう。
その間、口を触ったり、無理に何かをしたりしないように注意しましょう。
痛みや腫れがひどい場合は、市販の鎮痛剤を服用するのも一つの方法ですが、自己判断で薬を服用する前に、歯科医院に相談することをお勧めします。

スクリューが外れないための予防策
日々のケアと食生活の工夫
アンカースクリューが外れないようにするためには、日々のケアが重要です。
毎食後の歯磨きはもちろんのこと、歯間ブラシやデンタルフロスを用いた丁寧な歯磨きを心がけましょう。
特にアンカースクリューの周囲は、汚れが溜まりやすいので、念入りに清掃することが大切です。
また、食生活にも気を配り、硬いものや粘着性の強い食べ物は避けるようにしましょう。
これらの食べ物は、アンカースクリューに負担をかけ、外れる原因となる可能性があります。
矯正装置への負担軽減策
矯正装置への負担を軽減することも、アンカースクリューが外れないための重要なポイントです。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、マウスピースを着用するなど対策を講じましょう。
また、矯正治療中は、定期的に歯科医院でチェックを受け、装置の調整や清掃を行うことで、装置の負担を軽減し、トラブルを予防することができます。
定期的な歯科医院受診の重要性
定期的な歯科医院の受診は、アンカースクリューが外れるのを防ぐ上で非常に重要です。
定期検診では、アンカースクリューの状態だけでなく、歯や歯ぐきの状態もチェックしてもらえます。
早期に問題を発見できれば、より適切な対処法をとることができ、深刻な事態になるのを防ぐことができるでしょう。
まとめ
矯正治療中のアンカースクリューが取れてしまった場合、まず落ち着いて状況を確認し、速やかに歯科医院に連絡することが大切です。
また、日々の丁寧なケアや食生活への配慮、矯正装置への負担軽減策、そして定期的な歯科医院受診を心がけることで、アンカースクリューが取れるリスクを最小限に抑えることができます。