親知らず抜歯と歯並びの関係性!知っておきたい基礎知識

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親知らず抜歯と歯並びの関係性!知っておきたい基礎知識

親知らず、抜くべき?抜かないべき?その判断に迷っている方も多いのではないでしょうか。
奥歯の一番奥に生える親知らずは、歯並びに影響を与える可能性があるため、抜歯の必要性について悩んでしまうのも当然です。
今回は、親知らずと歯並びの関係性について、分かりやすく解説します。
抜歯が必要なケース、そうでないケース、そして抜歯後のケアについてもご紹介します。
歯科医院への相談を検討している方の不安や疑問を解消できるよう、具体的な情報をお届けします。
ぜひ最後までお読みください。

親知らずの抜歯と歯並びの関係性

親知らずとは何か?その役割と生え方

親知らずは、正式には「第三大臼歯」と呼ばれ、永久歯の中で一番最後に生えてくる歯です。
通常、10代後半から20代前半にかけて生えてきますが、生えてこない人もいます。
上下左右にそれぞれ1本ずつ、合計4本生えるのが一般的ですが、本数や生え方は個人差が大きいです。
親知らずの役割は、他の奥歯と同様に噛むことですが、生える位置の関係から、十分に機能しないケースが多いです。
生え方は真っ直ぐなものから、横向き、斜め、完全に歯茎の中に埋まっているものまで様々です。
この生え方によって、歯並びへの影響も大きく変わってきます。

親知らずが歯並びに影響を与えるメカニズム

親知らずが歯並びに影響を与える主な原因は、顎の骨のスペース不足です。
顎のサイズに対して歯の数が多すぎる場合や、親知らずが横向きなどに生えることで、隣の歯を押したり、歯列全体に圧力をかけ、歯並びを乱してしまうのです。
また、親知らずが完全に埋まっている場合でも、その存在によって歯列に影響を与えることがあります。
埋伏智歯と呼ばれる、完全に歯茎の中に埋まっている親知らずは、周囲の歯根を吸収したり、神経を圧迫する可能性も指摘されています。

親知らずの抜歯が必要なケースとそうでないケース

親知らずの抜歯が必要かどうかは、その生え方、虫歯の有無、隣接歯への影響、そして歯列矯正との関連性などを総合的に判断する必要があります。
抜歯が必要なケースとしては、以下のものが挙げられます。
横向きや斜めに生えている。
隣接歯に影響を与えている(歯根吸収など)。
虫歯になっている、または虫歯になりやすい状態である。
繰り返し炎症(智歯周囲炎)を起こす。
歯列矯正を行う予定がある。
噛み合わせが悪くなっている。
抜歯が不要なケースとしては、以下のものが挙げられます。
真っ直ぐに生えていて、虫歯や炎症がない。
上下でしっかり噛み合っている。
完全に埋まっていて、周囲の歯や骨に影響がない。
いずれの場合も、歯科医師による精密な検査と診断が不可欠です。

親知らずの抜歯後の歯並びの改善方法

親知らずを抜歯しただけでは、既に乱れた歯並びは元には戻りません。
歯並びの改善には、矯正治療が必要となる場合があります。
抜歯によって空いたスペースを利用して、歯を移動させ、理想的な歯並びに整えることができます。
矯正治療の種類は様々ですので、医師と相談して最適な方法を選択しましょう。

親知らずの抜歯と歯並びに関するよくある質問と回答

親知らずの抜歯は痛い?

抜歯の痛みは、親知らずの生え方や状態、個人の痛みの感じ方によって異なります。
多くの歯科医院では、局所麻酔を行うため、抜歯中の痛みはほとんど感じません。
抜歯後には痛み止めを処方されることが一般的です。

抜歯後の腫れや痛みはどうすれば軽減できる?

抜歯後は、腫れや痛みが出ることがあります。
医師の指示に従い、処方された薬を服用し、患部を冷やすことで症状を軽減できます。
また、安静を保ち、刺激の強い飲食を避けることも重要です。

抜歯にかかる費用は?保険は適用される?

抜歯にかかる費用は、親知らずの状態や治療方法によって異なります。
保険適用となるケースと、自費治療となるケースがあります。
具体的な費用については、事前に歯科医院に確認することをお勧めします。

親知らず抜歯後のケア方法

抜歯後、医師の指示に従い、適切な口腔ケアを行うことが大切です。
患部を清潔に保ち、炎症を起こさないように注意しましょう。
また、激しい運動や飲酒は控え、安静を保つように心がけましょう。

適切な歯科医院の選び方

信頼できる歯科医院を選ぶためには、医師の経験や専門性、設備、患者対応などを考慮することが重要です。
CTスキャンなどの精密検査機器が備わっている医院は、親知らずの状態を正確に把握できるため、安心です。

まとめ

親知らずの抜歯は、必ずしも必要なものではありません。
しかし、歯並びへの影響や、虫歯、炎症などのリスクを考慮し、適切な判断が必要です。
今回紹介した情報を参考に、ご自身の状況を良く理解し、歯科医師と十分に相談して、最適な治療法を選択してください。
早期に相談することで、より良い治療計画を立てることができます。
親知らずでお悩みの方は、早めに歯科医院を受診し、専門家の意見を聞くことをお勧めします。
健康な歯を維持するためには、定期的な検診も大切です。
そして、ご自身の歯に対する意識を高めることも重要です。

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